起承転結が大切!友人代表スピーチのコツとは?
2014/01/03
友人代表のスピーチは、頼まれるのは実はとても嬉しいこと。新郎新婦から、『あなたは私たちにとって大切な友人だ』と思われている証拠だからです。
しかし、やはり何を話していいのかと悩んでしまいますよね。しかもそのイベントは、終えてしまうまでは披露宴中ずっとあなたを緊張感から解き放ってはくれません。
せめて、内容に不安がなければ、少しはリラックスして挙式や披露宴に臨めるかもしれませんよね。これからあげるのは飽くまでスピーチの「起承転結」の一例の解説ですが、ご参考になれば幸いです。
【起】間柄とお祝いのことばを!
冒頭はほぼ決まり文句で、皆さんもよく耳にしたことがあるかと思いますが、まずは新郎新婦とご親族へお祝いを述べます。
例:『○○くん、××さん、本日はまことにおめでとうございます。また両家の皆様にも心よりお祝い申し上げます。このような素敵な式にお招きいただき、嬉しく思います。』
このとき新郎新婦、そして会場後方の親御様は起立して聞いている場合もありますので、そのときは挨拶の後にも 『どうぞおかけください』と一言入れましょう。
また結婚式には様々なゲストが集まって来ていますので、まずは自己紹介とあなたが新郎新婦とどのような知り合いなのかを皆さんに紹介してあげると、これから話すエピソードや内容が伝わりやすいかもしれません。
例:『只今ご紹介にあずかりました、新郎○○くんの高校時代の友人の△△です。○○くんとは同じバドミントン部にも所属しており、よくダブルスを組んで一緒に試合に出ていました。』
例:『新婦の幼馴染の◯◯です。小さいころは近所の裏山で一緒に秘密基地を作ったり、川に裸足で入ったり、男の子のように活発に2人で遊んでいたのが懐かしいです。』
【承】人柄に触れて具体例を!
今日の主役は新郎新婦。その彼らへのお祝いのスピーチですから、『私の友人の新郎(婦)はこんな人ですよ』というのをゲストに紹介してあげましょう。
その人柄を象徴するようなエピソードを例に挙げると、思い出話を振り返ることにもなり、スピーチのボリュームも出て良いですね。
例:『××ちゃんはとても優しくてノリのいい子です。私が失恋をして落ち込んでいたとき、朝まで一緒にカラオケに付き合ってくれ、泣きながら失恋ソングを歌いまくりました。あの一夜があったから、私は辛い想いから立ち直り、次の恋に進むことができました。本当に感謝しています。』
例:『○○先輩は正義感の強い人です。私の発注ミスで取引先に迷惑をかけてしまったとき、先方に全て自分の責任だと頭を下げてくれました。それを見たとき、本当に心から涙が出ました。それ以来、絶対に同じような失敗をしないようにと仕事に取り組むようになれました。先輩のおかげです。』
など、どんな些細なことでもいいのです。あなたとの関係を象徴するような思い出や、あなただからこそ知っている話などを盛り込むと、新郎新婦にもあなたにお願いしてよかったと思っていただけるのではないでしょうか。
【転】相手のことにも触れる!
新郎友人であれば新婦のことを、新婦友人であれば新郎のことを、知っていてもいなくても話題に挙げましょう。ここで話題も変えることができます。二人の熱愛ぶりや新郎新婦揃ってのエピソードがあればここで紹介します。
例:『新婦の○○さんには今日初めてお会いしましたが、とてもお料理が上手だと新郎の✕✕くんから聞いています。会社にいつももってくる弁当がおいしいのだと、毎日嬉しそうに自慢しているのを羨ましく思っています。是非今度手料理をご馳走になりに、新居にお邪魔させてください。』
例:『先日新郎の✕✕さんを紹介してもらったとき、とても優しそうで素敵な人だなと思いました。良いパパになりそうなので、2人の赤ちゃんも楽しみにしています。』
【結】2人への激励やお祝いのことばを!
そうして、新郎新婦の両方に触れるとまとめに入りやすくなります。
『そんな2人が家庭を築けば、きっと素敵な家族になることでしょう。』『そんな優しい✕✕さんなら、○○ちゃんのことをずっと支えていってくれるに違いないと確信しました。』『これから幸せいっぱいの2人に、このことばを贈ります。…』
…のところには、自分の好きなことばや人生の名言集から、夫婦円満のヒントになりそうなものを選んで紹介するのもいいですね。
『女房を大事にしないような男は、よそへ行ってもモテません。今、目の前にあるものを大事にしないということですから。~米長邦雄』
『腹が立ったら、何か言ったりしたりする前に十まで数えよ。それでも怒りが収まらなかったら百まで数えよ。それでもだめなら千まで数えよ。~ジェファーソン』
『しあわせはいつもじぶんのこころがきめる。〜相田みつを』
こういった人生の名言は、インターネットや詩集などで調べるとまだまだたくさんあります。案外、どんなものでもその場に相応しいものに聞こえたりするものですよ。
【最後に…】で締めくくる!
この『最後』のような、お祝いの席では避けたい忌み言葉というものがあります。切る、別れる、割れる、終わる…などがそうですが、他にも多数あるので気にしすぎる必要はありません。
まずは文章を組み立ててみて、忌み言葉があれば、不自然でない程度に置き換えられるものであればそうしてみてください。(おわり→結び など)
また、原稿やメモは見てもいいのですかという質問をよくいただきます。友人代表スピーチであれば、そういったものを使っても全く問題ないですよ。お手紙にしたためました、と言って全て読み上げる形式にされた方も結構おりました。
スピーチにかける時間は3分程度が良いと言われています。それよりも長過ぎるよりは、短すぎるほうがまだマシです(…とあなたが出席した結婚式ではそう思いませんでしたか?)ある程度話したら、締めのご挨拶をして引き際も美しく!
例:「以上、簡単ではございますが、私からのお祝いのことばとさせていただきます。本日は本当におめでとうございます。」
例:「つたない言葉で恐縮ですが、これでスピーチの結びとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。」
以上、少し長くなってしまいましたが、私からのスピーチについてのお話はここまでとさせていただきます。少しでも参考にしていただければ幸いです。素敵な結婚式になるよう心よりお祈りしています!