「財布の紐」から今どき夫婦の実態が見えてきた!

2014/01/08

最近の夫婦イメージ

もはや「妻は大蔵大臣」は過去のこと?

かつては会社員の夫、専業主婦の妻というスタイルの中流家庭がほとんどだった日本。「妻は一家の大蔵大臣」などといわれ、妻が家計の一切を取り仕切るのが当たり前でした。

しかし、それはもはや昔のこと。女性の社会進出が進み、終身雇用も崩れた現在、オーソドックスなそのスタイルは崩壊しつつあります。また、夫婦であっても一心同体ではなく、それぞれ一個人であるという見方もあり、離婚する家庭も珍しくないという事情も。

実際、若い夫婦の間ではこれまで日本にはなかった現象が起こっているようです。

財布の紐を握る夫が妻に生活費だけを渡す

「なんで専業主婦がいるのに家計の管理をさせないの?」と違和感を覚える人も多いことでしょう。しかし、案外多いのです、このケース。アメリカなどではそもそもこれが一般的なスタイルのようです。

これに対して、妻の感想は様々。「お金の管理は苦手だし、このほうが楽」という人もいれば、「夫がちゃんと貯金しているかとても不安」という声もありました。

夫婦がそれぞれ自分の収入を管理

実際に多くの共働き夫婦がこのスタイルなんだそうです。具体的にはどのように分担しているかといえば、たとえば「家賃と光熱費は夫、妻は食費」。あるいは「お互い決まった金額を毎月出しあって、その中で賄う」などです。

今どきのカップルは男性が一方的に女性にごちそうするのではなく、「割り勘」が多いとのこと。この「割り勘」スタイルが結婚してもなお続いているといった感じでしょうか。

夫一括、夫婦それぞれ、自由で合理的にも思えるが?

今や夫婦共働きは当たり前の時代。妻のほうの収入が多いということもあり得ます。そして、自分たちが独立した個人として「自由」でありたい。そうした若者の考えがこのスタイルを生み出しているのでしょう。

確かに夫が自分で稼いだお金を管理すればモチベーションも上がりそうで、「働かされている」感がなくていいのかもしれません。妻に財布の紐を握られ、ただ黙々と働いてきた父親世代の姿を見て、若い男性は「俺はこうなるもんか!」と思っているのかも。

しかし、夫一括でも、夫婦別々でも、気になったのは、お互いに相手の収入や貯金を把握していないという声が多かったことです。それは明らかに大問題といえるでしょう。

情報開示をしていないのはNG!

特に妻が専業主婦の場合は、夫にもしものことがあった場合、貯金通帳がどこにあるかも分からないのでは困るでしょう。また、共働きの場合はお互いをあてにして、双方とも貯金をしてなかったら万が一のとき、大変なことになります。

独身時代とは違って、夫婦には共有するものがたくさんあり、別れるのも容易ではありません。共有するものの最たるものは「子供」「マイホーム」で、それは夫婦で守っていかなくてはならないものです。

それらは長期的に大金がかかるものなので、長い視野をもってお金の計画を立てていかなくてはなりません。

「子供の高校は私立か公立か?」「マイホームにはいくらかけて、どれくらいでローン返済するか?」そうした計画をお互いの収入を把握していないで立てるのは無理があります。

また、情報を開示せず、相手の目が無い場合は、よほどしっかりしていないと人は欲に勝つことは難しいでしょう。だいたい何故秘密にしなくてはいけないのでしょう?一生を共にするパートナーなのに。

家庭は「経営」していくもの。夫婦は共同経営者といっていいでしょう。いつの時代でもパートナーであるかぎり、それは信頼関係があってこそ成り立つのでないでしょうか。

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