どこまで知ってる?!憧れのジューンブライドのホントのコト
2014/05/30
ジューンブライドとは「6月の花嫁」のこと。
古くから欧米では6月に結婚すると幸せになれるという言い伝えがあり、それが日本でも広まったと言われていますが、意外とその由来や意味などは深く知られていないようです。
そこでこちらでは憧れの「ジューンブライド」に関するあれこれをご紹介したいと思います。
ホントはこれ!ジューン・ブライドの3つの由来
まず代表的な3つの由来についてご紹介しましょう。
女神「JUNO」説
ローマ神話で、家庭を守り子供を育てる結婚生活の守護神とされるJUNO(ユーノー)
6月は英語で「June/ジューン」は「Juno/ユーノー」からきている言葉。そのJUNOが6月に祭られたことから、6月に結婚する花嫁は幸せになると言われるようになった。
結婚解禁説
その昔、ヨーロッパでは3,4,5月は農作業で忙しい時期の為、結婚が禁止されていました。そのため6月になるといっせいにカップルが結婚し、周りの人達からもたくさんの祝福を受けたという言い伝えから。
季節&天候説
ヨーロッパの6月は1年中で最も雨が少なく、お天気の良い日が続きます。また恋人の日があったり、ヨーロッパ全体がお祝いムードに包まれるので、天候がよく、祝福ムードの中で結婚すると幸せになれるという説もあります。
日本の6月は梅雨の時期なので、これらの説はあまりあてはまらないということになります。ではなぜ日本で「ジューンブライド」という言葉が浸透し、よく使われるようになったのでしょうか。
日本でジューンブライドが浸透したホントのワケ
ところで皆さんはいつが結婚式が多いかご存知ですか?2013年度版のゼクシィ結婚トレンド調査によると、1位は11月で、以下10月、9月、5月、4月と続き、6月は第6位で、首都圏に限ってはなんと第8位なのです。
確かに日本の6月は蒸し暑く雨の多い時期の為、正直結婚式のベストシーズンとは言えず、あえて選ばないというカップルも少なくありません。
そこで不人気だった6月をなんとかしようと、日本の結婚式業界の人たちがヨーロッパでのジューンブライドのロマンティックな言い伝えを流行させ、6月に結婚すると幸せになれるというイメージを作り上げた…とも言われています。
そう、バレンタインデーにチョコレートを贈るというチョコレート業界の戦略と同じようなものなんです。
「ジューンブライド」をもっと楽しもう!
日本でジューンブライドが浸透した意味を考えると、なんだか味気ないものに思えてしまうかもしれませんが、そのとらえ方は人それぞれです。そこでこちらでは日本のジューンブライドのいいところをまとめてみました。
料金面:天候面から敬遠されがちな6月だからこそのメリット
1.お得なプランがあり、オンシーズンよりもお得に結婚式が挙げられる
2.直近の申し込みでも、お日柄が良い日での予約が可能な場合もある
3.他の結婚式とバッティングする可能性が少ない為、設備面でもゲストが余裕を持って過ごせる
4.長期休暇や大きなイベントが少ない時期なので、ゲストが参加しやすい
季節感:6月でしか味わえない風情を楽しもう
1.静かに降る雨、霧に包まれた幻想的な景色などのロケーションが楽しめ、その落ち着いた雰囲気の中での純白のウエディングドレス姿はしっとりとした「大人の花嫁」を感じさせてくれることでしょう。
2.以前は「移り気」や「浮気」という意味から結婚式ではタブーだった紫陽花ですが、最近では「辛抱強い愛情」や「家族団欒」などの花言葉もあることから、人気となっています。
せっかくですから紫陽花のブーケや会場装花で優しい雰囲気を演出しましょう。
言い伝え:日本でも世界でも実は雨の日は縁起が良い?!
日本:「雨降って地固まる」ということわざや、「幸せが降り込む」ということばがあります。
中国:「雨龍は縁起が良い」婚礼に雨が降ると神から祝されるといわれ、わざわざ雨乞いをする人もいるとか。
フランス:「Mariage pluvieux mariage heureux!」雨の日の結婚式は幸運をもたらすということわざがあります。
確かに結婚式は良いお天気を望む人が多いですし、それだけを考えると結婚式にはあまり向いていない時期かもしれませんが、だからこそ前もって雨が降ることを想定した6月らしい演出や、雨天時のゲストへの配慮ができるのだと思いませんか?
それなら万が一雨だった場合でもゲストは「ステキなジューンブライドだった」と思ってくれるはずです。
そう、もしかしたらそんな心遣いができる人こそが「幸せな花嫁」なのかもしれませんね。