結婚式のサプライズは一生モノ!

2013/12/04

結婚式で驚きと感動が待っているイメージ

サプライズなんていらないわ!

「私たちの結婚式では、サプライズは禁止ね」それが私が夫と、結婚式を挙げる前にただひとつ約束したことでした。

2人とも以前まで結婚式場勤めだった私たちは、サプライズなどと言うものはもう散々見つくしてきてしまったので、ある意味ネタ切れというか…。いざサプライズをされても、うまく感動したり、リアクションをすることができるか、またそんな私を見てゲストも興ざめなのではないか、など心配だったからです。

また、サプライズのいわゆる「定番入れどころ」というのもわかっていたので、今か今か、くるのかこないのか、などと構えながら結婚式を過ごしたくなかったからというのも正直なところでした。

すっかり油断したところに…

そして当日、結婚式は何事もなく無事にお開きを迎えました。そのまま別の会場に移動して、私はすっかりサプライズのことなど忘れて油断して二次会を楽しんでおりました。終盤になり、高校時代からギターを弾いていた彼は、当時の軽音部の仲間とのバンドの演奏披露を始めました。

そして、最後の1曲になったとき彼は言い始めました。「僕たちの結婚式ではサプライズは禁止と言うことになっていました。恥ずかしいし、気持ち悪いからやめてくれと妻は言うんです。でも今日は、一生に一度の結婚式ですよね。サプライズ、しないわけねーぞ、と!」その言葉で、会場は歓声で一気に盛り上がりました。

「好きなバンドはなんですか」彼にいきなりそう聞かれ、同様していたので気のきいた冗談で返すこともできず正直に答えることしかできなかった私は、「スピッツ」と答えました。「じゃあ、そのスピッツで一番好きな曲は?」

残念ながら私は一発でその曲を言い当てることができなかったのですが、好きな曲を3つ挙げたところで「そう、それ。それを、今から弾きたいと思います。」と「愛のことば」と言うスピッツの曲で私が最も好きな曲の中の1つを、彼らはバンドで生演奏してくれたのでした。

新郎ギター

とはいえやっぱり嬉しいサプライズ!

演奏は、本物のスピッツとは程遠い出来だったのですが、それでも私はとても感動しました。一緒に住んでいるのに、いつの間に練習していたんだろうとか、遠方で暮らす仲間を巻き込んでこういう計画をするのは大変だったろうなとか…サプライズの瞬間だけではなく、その裏に隠れた努力が嬉しく、まさに一生の思い出となりました。

私が懸念をしていた、「特別なリアクション」なんて必要なかったのです。その場の空気が、それだけでとても温かいものに変わったのを肌で感じることが出来ました。

あれから6年、新婚の頃の熱は少し落ち着き、ときには子供のことで大きな喧嘩もするようになりました。

しかし、どんなに腹が立ったり許せないことがあっても、「あのときこんなことをしてくれた」という記憶が、私の怒りの炎を落ち着けてくれます。疑いたくなるようなことがあっても、どこかで相手を信じられる気持ちを保つことができます。

そういう意味でも、サプライズはまさに一生モノ。相手のためにこれだけ頑張れるということを示す素敵なチャンスと言えます。

少し恥ずかしいようなことでも、結婚式という舞台だからこそゲストも自分も【麻痺する】ようなところもあります。ここで決めなきゃいつ決める?!そういった気持ちで頑張ってみてはいかがですか?

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